奨学金は親がブラックリストで保証人になれないと借りれない！？

大学進学を目指して一生懸命勉強していたのに、
高校3年生になり奨学金を申し込もうとしたら
親がブラックリストに載っていることを始めて知らされて困った！

なんてことになると、進学を諦めなくてはならないのでは・・・
と自分の将来が不安になりますよね。

そもそも一度ブラックリストに載ってしまったら、
一生お金を借りることができないのでしょうか？

奨学金は連帯保証人となる親がブラックリストだと借りられない？

よく「ブラックリストに載る」と耳にしますが、ブラックリストとは何なのでしょう？

そもそも世の中に「ブラックリスト」という名のリストが存在しているわけではありません。

クレジットカードを作成したり、ローンを申し込んだ際の顧客情報が
信用情報機関というところに登録されるのですが、

返済を滞納したり、自己破産したりすると
信用情報機関に「事故情報」として登録されてしまうのです。

つまり、信用情報機関に事故情報が登録されることを
「ブラックリストに載る」と言っているんですね。

ブラックリストに載ってしまうと持っていたクレジットカードは使えなくなるし、
新しくクレジットカードを作ることもできなくなります。

それに自動車や家を購入するときにお世話になることが多い
ローンも一切組むことが出来なくなります。

つまりブラックリストに載るということは、
「お金に関する信用がない人」という烙印を押されるのと一緒なのです。

では一度烙印を押されてしまうと二度と信用を
回復することはできないのかというとそうではありません。

例えば「クレジットカードの支払いが数か月遅れてしまった」という理由で
ブラックリスト入りしてしまった場合、

信用情報機関に事故情報が登録される期間は「5年」です。

自己破産した場合は「5年～10年」となります。

このようにブラックリスト入りは事故の内容により登録期間が違うものの、
無限ではなく有限だということです。

親がブラックリストに載っているからと言って、その子供が
奨学金を借りられないということはありません。

なぜなら奨学金を借りる名義は「奨学金を借りる子供自身」となるからです。

ただ、奨学金を借りるためには連帯保証人と保証人の計2人選任する必要があり、
たいていの場合親が連帯保証人になり、
保証人を親戚のおじさんやおばさんにお願いすることが多いです。

ですが、ブラックリストの登録期間にいる間は
連帯保証人にも保証人にもなることはできません。

そんな場合には「機関保証」というものがあります。

機関保証というのは、日本学生支援機構が指定する保証機関に
有料で保証してもらう仕組みのことです。

毎月一定の保証料を支払うことで、連帯保証人と保証人がいなくても
奨学金を借りることが出来るのです。

保証人を頼める人がいない場合には機関保証を利用しましょう。

親がブラックリストに載っていて奨学金の連帯保証人になれない場合は
有料ですが保証機関を利用しましょう。

ブラックリストの期間には限りがあるとはいえ、
その期間クレジットカードを利用することが出来なかったり、
ローンが組めないというのは不自由なものです。

お金がなくて滞納したならともかく、
お金はあるのに返済用の通帳にお金を入れておくのを忘れたなどのように
返済の管理がいい加減でブラックリスト入りしてしまうのは考えもの。

「借金は悪」という方がいますが、私は借金自体は決して悪いものだとは思いません。

今、一時的にまとまったお金を用意できない時にクレジットカードは大変便利ですし、
ローンという仕組みがなければ家や車を持てない人もたくさんいるはずです。

「借金が悪」なのではなく、「借りたものを返さない行為が悪」なのです。

決して好んでブラックリスト入りする人はいないでしょうが、
お金を借りている場合には返済が終わるまでは
ブラックリスト入りしないように常に気をつけるよう意識することが大切です。

信用を失わないためにも借りたものはちゃんと期日までに返すようにしましょうね。