奨学金借入 機関保証と親に保証人を頼んだ時の違いは?踏み倒しはダメ!絶対!

奨学金を機関保証で親の保証なしで借りる 奨学金

高校生の息子が大学受験に向けて猛勉強中、親として出来ることをしてあげようと
息子に代わって「大学進学にかかる費用について」調べることにしました。

我が家は代々続く貧乏一族のため、私の最終学歴は高卒。

ですから当時から「奨学金」という言葉は聞いたことがあったものの、
私には無縁だったため、それが何かということは全く考えたことがありませんでした。

なので私にとっては何もかもが初めて知る情報でした。

特に「保証人」と「連帯保証人」についてはお恥ずかしい話、
違いもよくわかっていなかったため、息子のために調べながらも
自分の勉強にもなりました。

さらに初めて耳にした「機関保証」というのは何のためにあるのか?

ということも知識として得ることが出来ましたので、
連帯保証人・保証人・機関保証は何がどう違うのかについてご紹介します。

奨学金は機関保証にすれば親に連帯保証人を頼まずに借りられる

奨学金を機関保証で親の保証なしで借りる

まず、奨学金というのは返済能力のない学生が本人名義で借りるものです。

ですから奨学金を申し込むには絶対的に誰かに保証してもらう必要があるんです。

その場合に「人的保証」と「機関保証」のどちらかを必ず選ぶことになります。

我が家では息子の父親が連帯保証人となり、
そして幸い私の姉の旦那さん(息子から見て「おじ」)が保証人を引き受けてくれたため、
人的保証で奨学金を借りることになりました。

ここで、人的保証と機関保証の違いについてご説明します。

人的保証とは?

人的保証とは、連帯保証人と保証人の2人の選任が必要になります。

連帯保証人とは?

連帯保証人とは、奨学生が奨学金の返済が出来なくなってしまった時に、
奨学生に代わって返還金残額を全額返済しなければなりません。

保証人とは?

保証人とは、連帯保証人が奨学金を返済できない場合に奨学生、
連帯保証人に代わって返還金残額の半額を返済しなければなりません。

 

責任の度合いとしては、連帯保証人は奨学生と「連帯」しているため、
連帯保証人のほうが重責を担います。

それに対し、保証人はの責任は半分となるため、
原則としては親が連帯保証人となり、
おじやおばなど、子供から見て4親等以内の親族が保証人となることが多いです。

機関保証とは?

何らかの事情により親や親族に連帯保証人・保証人を
引き受けてもらえないという学生もいますよね。

そんな時には「機関保証」を利用しましょう。

毎月決まった保証料を支払うことで、
連帯保証人や保証人を立てずに奨学金を借りることが出来きます。

保証料の支払い方法は単純で、
毎月振り込まれる奨学金の予定額より保証料が差し引かれます。

保証料は借りる奨学金の額により変わりますが、

第一種奨学金で月額500円~2,820円で、

第二種奨学金で月額386円~8,345円です(2019年度適用)。

奨学金返済は保証料を払った機関保証なら踏み倒してもいい!?

奨学金は機関保証なら踏み倒しOK?

機関保証で毎月保証料を支払うってことは、
返済できなくなった時に代わりに保証機関が払ってくれるの?

ってことは・・・払わないで踏み倒してもいいってこと??

こんなことが頭をよぎった無知な親の私。

ですがそんな都合のいい話があるはずがありません。

確かに奨学金の返済が出来ず、日本学生支援機構より
一括返金を求められてしまった場合には保証機関が一時的に一括で返済してくれるそうです。

ですがそこで終わりではありません。

今まで請求先だった「日本学生支援機構」が保証機関である
「(公財)日本国際教育支援協会」に移ってしまいます。

これはどういうことかというと、機関保証で支払う保証料というのは、
奨学生が日本学生支援機構へ奨学金の返済が出来なくなった時、
一括返金を一時的に立て替えてもらうためのものなのです。

奨学金は一般的な金融ローンと違い、利息の利率や返済方法など
かなりゆるいものとなっています。

一般的な金融ローンは「支払いが厳しいな」と思っても
返済方法について相談に乗ってはもらえません。

ですが奨学金は支払いが厳しいと感じた時点で
日本学生支援機構に月々の返済額を下げられるか、
または一時的に支払いを待ってもうなどの相談に乗ってもらえます。

その日本学生支援機構に匙を投げられてしまうと
金融ローンと同じ扱いとなる日本国際教育支援協会に
請求先が移行してしまうのです。

そうなると取り立ては以前より厳しくなり、
最悪自己破産する羽目にもなりかねません。

くれぐれも借りたお金は踏み倒すことなく
最後まで返済するようにしましょうね。

まとめ

私の息子のように連帯保証人や保証人になってもらえる学生は
月額が減らずに済む人的保証がおすすめですが、

身内や親族に連帯保証人や保証人をお願いできる人がいない場合、
機関保証という制度があることで進学を諦めずに済みます。

いずれにしても奨学金は「責任をもって返す」という意思の元で借りるものです。

卒業後にどのような職に就き、毎月いくら返済していくかというところも
しっかり想定して借りるようにしましょう。

 

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